No.0002
2005/09/25

 ピースメーカーM−161911ガバメントこの三つガンほど、メカはさほど飛び抜けた凄いもの物でもなく、いたってシンプルでありなら、誕生期を超えてからなおも生き続け、オリジナルから開放される時期に至ると、却って発展して行くという不思議な銃達はない。

 登場して130年以上経つのに、実用価値とは無縁にこいつを撫で撫でしないと眠れないウエスタンマニアのために、今ではコルト社とは無縁に様々な実銃メーカーが「平和の使者」のニューモデルを誕生させ続けている。

「ダイキャストのライフルで戦争させるのかョ!」と馬鹿にされて登場したアーマライトのAR−10/15ライフル。今や世界のトップアサルトライフルM−4に発展。こいつを知らないガンマニアはいないし、これも今では世界の様々な銃器メーカーで生産され、それらによってあらよる優れたバリエーションへと発展している。 

 ガバメント45。こいつも他の2種と同様にコルト社がブローニングパテントを基に開発した、世界一実用性の高い軍用オート。
 しかしそれは50年ほど前までの話。ベトナム戦争以降は過去形のアメリカンオートとなっていたが、今日のハイテクガンに無い優れた軍用銃が持つ絶対の信頼性とシンプルさが再確認され、コルト社の権利期間を過ぎるや、様々なガンメーカーやノウハウを持つパーツメーカー等が、”夫々の特徴を生かした次世代ガバメントの世界”を構築するに至っている。
 今やかってのコルト最大にライバル。S&Wだって1911A1を作り、ガバと戦争したドイツのHkやSIGにも1911A1がある。”TVのコンバット”に憧れた私達の世代にとっては、正に「ナンジャコレハ!?」の現象。 そしてついに、マッチシューターはCZを捨て、米軍CQBがM9を持ち替えようと真剣に取り組み、世界中に”1911AUTOミレニアム現象”が起きている。
 このコルト社製のミリタリーガン。その三種類がすべてそれぞれの時代のアメリカの象徴的銃器として登場し、一斉を風靡し、その役割を十二分に世界に知らしめた”アメリカン・ピースメーカー”なのだ。そんなノスタルジックも無いわけではないのだが、それはアメリカ人にとっての事。しかしそれだけでは理解できない、軍用銃なるが故の「究極のシンプルイズベストから発生する機能美」。これがこの三者持つ”魅力の共通点”ではなか?。と、思えてならない。なぜなら私は、アクション映画の中の”それ”に魅了され、それの表現を求めての45年間であったから。

 こんなわけで私はこの三種の神器は当然の如く大好き。MGC時代からコイツらとは長い付き合い。これらの「究極のシンプルイズベストから発生する機能美」は素晴らしいのだが、それゆえに触ってみたーい要素も多分に内在しているし、こんなアイテムだからこそ取っ組み合いをしてみたい相手。それが、この三種の神器がオリジナルを超えてを多くの派生集団に発展させる要素なのだと思う。
 私はトイガンデザイナー。そしてベースはブローバック。当然の如くそれをやりたい!。このベースガンは東京マルイのHi−CPしか無い。こんな訳で始まったのが、KOBA・EXPAND−SAPPOT ACCESSORIES&COMPRETE)シリーズなんです。 だからこのシリーズは、どんどん増殖開始です!。

   
   

 

No.0001
2005/01/01

●黒い金属製ピストルがなぜ法律違反なの?…
まず、その前の基本理解を。

 33年前の昭和46年、”撃発装置を持ち、金属製の主要部分を有する模擬拳銃”つまり(金属製のフレーム・スライド等のピストルタイプのモデルガン)は「白色又は黄色に塗色しなければいけない」・・・・。と「総理府令」という行政法令に定められたのです。そして5年後の2度目の改正で、バレルのインサートや発火装置等の”撃発装置に関する規制”が設けられました。

 つまり「46年規制」と呼ばれているこの法律によって、それ以降の”ピストル型模擬拳銃”つまりメタルピストルタイプのモデルガンは、その外側を「白又は黄色」で無くてはいけなくなったんですよ!!。
 
 だがこの規制ができた頃には、その後の発展で今にのような”モデルガンをしのぐエアーガン”が誕生が想像出来なかった時代、当然この規制の立法対象は”金属製のモデルガン”のみであったと言うことです。

 規制の影響で事実上”死んでしまったメタルモデルガン”。やっと安定したブローバックモデルガンが登場できた頃なのに、こんな悲しい事は無い。業界全員「もうブローバックモデルガンはお終いだ!」とみんなが嘆き悲しんだ。
 ヨーシ!「金属で無きやあ良いんだろうが」??と、オールプラスティックの MGC・SIG210が一年後に誕生。

 このSIG210という”コマセに皆が勇気付けられ”て、その後は皆さんご存知の「プラスティックブローバック時代」の花が開き、業界全体が”あの忌まわしい総理府令”を乗り越えていったのでした。
 

●立法当時の想定外部分の判断は?。そこですよ!怖いのは。

 この規制の15年ほど後に誕生したエアーガンのハンマー機構に撃機能が無い事から、撃発機構は”モデルガンとは別物”。との独断的判断をし、尚且つ”玩具空気銃には通過銃身は必然”・・・・。だから「エアーガンはモデルガンではない?のだから、総理府令は適用されない?!」。
 との勝手な判断が、
前記のモデルガン規制を知らない世代人の間で拡まり、拳銃タイプのモデルガンでは禁止されている(黒色のアルミ合金製外装部品類)が横行していった。


 昨近の業界では、「構造は模擬銃器とは違うが、外観に対しては同じ判断か・・・?。 との解釈から、東西玩具部品製造協同組合が先頭になって、「ピストルの半分以下の外観部品であれば黒色の金属部品はOK」。との内諾を取締り当局より取っているという。

 但しスライドとフレームの両方を合体させた場合には、拳銃全体の50パーセントを超えるため、これは”完全に法律違反”となるのでご注意!!。と啓蒙もしている。
 しかしこれはあくまでも業界団体の見解であって、総理府令のどこにもこの事は明記されてはいない事であって、もしも取締り側との見解の相違によって貴方が法律違反に問はれた場合には、「ネット・オークション」等が救ってくれる事では無く、これは”多分貴方の自己責任”という事になるのでしょうね。 エアーガンにとってこの法律は、はそれほど不安定な判断基準なんです!。
 

●SV・STI・Hi−CP/露出シャーシタイプにアルミスライドを載せたら??。

 もともと亜鉛ダイキャストシャーシがほぼ見えているこれらのモデルに、「部品では半分以下だからOK!」と言われて買った”黒色のアルミスライド”を乗せたらどうなるかな?・・・。残りは黒いプラスティックの(グリップ)と(トリガーガード)、ちょこっと見える(トリガー)のみ。

 50パーセントを超えてるかどうかを判断するのはとても困難??。 
 これを見たお巡りさんが、”正確な投影面積比率計算”をしてくれるかな?・・・・・・。
 
 警察官の現場判断によって、君は”銃刀法違反者として検挙される事”も起こりかねない!。

つまり、黒色の金属単品部品が、外観面積の半分以下でも、他の部分の構成状態によって売ったお店も、買った君も、ついうっかりと”思いもよらないない銃刀法の違反状態”も起こり得るのです!!。

 

●だから私は、そんな”フェイクメタル”に固執するのです!。

 そんな法律の刃のぎりぎりの限界点先に立つ事を喜ぶ人もいるかも知れないがそんな御人は別として、本来趣味とは社会認知されてナンボ。 やはり「趣味とは世の中に認知されてこそ、楽しく人前でこれを共有できるのです。

 私が人様から「さん付け」で呼んでいただけるようなった根源となったのは「トイ・ガン」。こいつを絶対に”社会認知”させる事が、私の最終ライフワーク。 33年前と同じ悲しみを繰り返さないために、迷える(黒色)金属スライド救済の一助として、「トイガンもブローバックも所詮はフェイク!。面白い”フェイクメタルで同じ効果を生み出そう!」。それが私に課せられた職行使命!・・と考えました。

 そして(EXー844)素材を経由して、やっと”金属みたいに磨いて遊べる”へヴィーウエイトのフェイクメタルに辿り着きました!。
 

●拡大支援の本命は?

 今業界で一番売れている東京マルイのHi−CPですから、パーツメーカーがこれに群がってます。 なかなか面白い発想や、ブローバックスライドの慣性移動原理を全然無視した、車のサスペンションと勘違いして後退不良の原因となっているスプリングとか。まさに玉石混合の様子。
 
 しかしマア、人の好みは「まさに百人十色」ユーザーがそれを自己責任の範囲で楽しみそして遊べば良い。

 ところが、これが黒色スライドの法律判断の是非論となると「法律違反」という行政犯罪となるりかねないのだから、この(Hi−CP用のアルミスライド)がどこかから発売される前に、着せ替えマニアの皆さんが、不本意な”不安定な法律解釈の餌食”にならないように、合法的に金属感が味わえる「フェイク・メタル?」と呼ばれるような”偽物メタルもどきのプラスティック”のスライドを開発する事にしたのです。
___________________end.

 

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